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リスクをとる


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 今の日本では、前例がないことを実行することは、とても難しい。誰もが、真っ先に失敗したときのことを考えるからだ。誰も責任を取りたくないので、すでに決まっているルール、すでに出来ているマーケットの中で仕事をする。しかし世の中が動いている中で現状を維持するというのは、川に浮かんだ船をこがずにいることに等しく、何もしなければ川下へと流されてゆく。問題なのは、周囲の船も一緒に流されている状況では、川下に流されているということに気がつきにくいという事だ。
 さて、この写真は、私が初めてロケットの打ち上げを撮影した時のものだ。機材を設置する際に、打ち上げ時の衝撃などで機材が損傷する可能性について説明していただいたのだが、どうしても必要なカットだったので、トラブルに備えて複数台のカメラを設置して臨んだ。結果としては、三脚が一本壊れてしまったが、写真集の核となる写真が手に入った。
 リスクがあったとしても、目的を果たす上で必要なリスクであれば、積極的にとって行かなければ未来はないと思う。
(2019年4月)
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