写真の紹介 大型ヘリカル装置の内部

撮影地:核融合科学研究所
撮影日:2009年8月7日

 核融合を使って発電をするための研究をしている核融合科学研究所。この写真は、核融合に必要なプラズマを起こすための装置「大型ヘリカル装置」の内部を撮影させてもらった写真です。

「絵」としてのインパクトがあるので人気の写真ですが、私には別の意味で記憶に残る写真です。個人で取材を申し込むのが難しいものだと実感させられた最初の写真だからです。これを撮影させてもらうには、取材を申し込んでから1年かかりました。撮影の許可を得るのに半年。許可が出てからも、最初の撮影チャンスは、マスコミが優先となって自分の撮影時間は確保してもらえず、結局、撮影できたのは1年後だったという訳です。また、この写真は、私がデジタルカメラを本格的に導入するきっかけともなった写真です。これ以前は、フィルムカメラで撮影していたのですが、この装置(大型ヘリカル装置、LHD)を撮るには、フィルムの粒子が似合わないと感じ、当時、まだ高価だった2000万画素のデジタルカメラを清水の舞台から飛び降りるような気持ちで購入しました。その時、たまたま写真の使用料としてまとまった金額を得ることができたので、購入できましたが、タイミングがずれていたら、この写真を撮れなかったかもしれません。そういう意味では、1年待たされたのにも意味があったのかもしれないと思っています。物事、上手くゆかないことは沢山ありますが、上手くゆかないことにも意味があるのかもしれませんね。
 なお、この写真は、バルセロナ現代美術館の「IN THE OPEN OR IN STEALTH」展で展示されました。

Photo Introduction: Inside of Large Helical Device

Location: National Institute for Fusion Science
Shooting date: August 7,2019

The Institute of Fusion Science is conducting research on power generation using nuclear fusion. This is a photograph of the inside of the “large helical device” that generates plasma necessary for nuclear fusion.

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