工事現場の写真を解説文とともに紹介します。
横浜北線と横浜北西線の建設現場で撮影した写真を掲載しています。
横浜北線と横浜北西線は、東名高速道路と横浜港をつなぐ高速道路として2020年3月に開通しました。ここでは、2010年から2020年にかけて撮影した、主にトンネル部分の建設風景の写真を掲載しています。
コンクリート打設の準備として、鉄筋の組み立てが行われていました。よく見ると何層にも分かれて作業しています。撮影地:横浜北線 撮影日:2010年3月17日
大規模なコンクリート打設の日。多くの作業員とポンプ車が参加していました。コンクリートは、水と混ぜた後、一定の時間内に使わないと性能を維持できないので、時間との戦いです。撮影地:横浜北線 撮影日:2010年5月1日
発進立坑では、シールドマシンの組み立てが行われていました。水色と緑色のパイプ状のものは、カッターフェース(シールドマシンの先端にある土を削り取る部分)を回すためのモーターです。撮影地:横浜北線 撮影日:2010年6月29日
完成が近づきつつあるシールドマシン。赤色の部品は、トンネルの壁を組み付けるための装置です。撮影地:横浜北線 撮影日:2010年9月2日
シールドマシンの発進式の日。式典に参加する人は全員、手を清めてから式典に臨みます。神主様のご祈祷などもあり、伝統を重んじています。撮影地:横浜北線 撮影日:2010年10月5日
トンネルを掘り始める直前のシールドマシンとレールを測定している作業員たち。作業員さんのいるところがあまりにも暗かったために、作業員さんをシルエットで撮ることに頭を切り替えて撮影しました。撮影地:横浜北線 撮影日:2010年11月22日
横浜北西線の工事現場では、シールドマシンにカッターフェースが取り付けられていました。ここでは、カッターフェースを分割して取り付けていますが、一体で取り付ける現場もあります。撮影地:横浜北西線 撮影日:2016年12月16日
シールドマシンの内部の様子です。オレンジ色のパイプは、前面のカッターフェースで削り取った土砂を、薬液に混ぜて運ぶためのパイプです。灰色のパイプは、シールドマシンを押し出すためのジャッキ。水色のパイプは、カッターフェースを回すためのモーターです。撮影地:横浜北西線 撮影日:2016年12月16日
シールドマシンの発進立坑の近く、将来的に避難路となる部分で撮影をしていたら、仕事を終えた作業員さんが歩いて来ました。撮影地:横浜北西線 撮影日:2017年6月22日
構造物を建設するための足場の形が面白かったので撮影した写真です。現場を撮影する時には、直接工事とは関係のないような写真も撮影します。このような箸休め的な写真を撮っておかないと写真集を作ろうと思った時などに編集に困ってしまうからです。撮影地:横浜北西線 撮影日:2017年11月8日
シールドマシンがトンネルの外殻を作った後、床板部分を作る準備が行われていました。完成したトンネルの床下は、避難用の通路として使われます。撮影地:横浜北西線 撮影日:2017年11月8日
ジャンクションの高架部分を架設している様子。深夜、下を走っている第三京浜道路を通行止にして作業が行われました。橋桁を吊り上げているクレーンは、日本に数台しかない1500トン吊りの大型クレーンです。撮影地:横浜北西線 撮影日:2017年12月2日
掘削中のシールドマシンの後部で行われていた作業の様子。円弧状の部品は、トンネルの外壁となる部品「セグメント」です。シールドマシンの後部には、この部品をつかんで設置するための装置が搭載されています。撮影地:横浜北西線 撮影日:2018年3月8日
トンネルの外壁となる部品「セグメント」は、このような特殊車両でシールドマシンまで運ばれてきます。この車両は前後に運転席があり、向きを変えなくても来た道を戻れるようになっています。撮影地:横浜北西線 撮影日:2018年3月8日
トンネルの壁には、シールドマシンからの泥水を送るパイプ、通路や電線などが仮設されていました。撮影地:横浜北西線 撮影日:2018年3月8日
トンネルを掘り終えて出てきたシールドマシン。手前の作業員さんは、シールドマシンを引き出すためのレールを溶接しています。撮影地:横浜北西線 撮影日:2018年9月6日
開通直前の横浜北西線のトンネル部分。この場所は、シールドマシンの組立風景を撮影していた立坑のあった場所ですが、完成してしまえば、ただのトンネルです。途中経過を撮影しておかなければ、誰がどうやって作ったのか、知るすべがありません。記録を残しておくことは、とても大切だと思いますし、記録を残す力が、写真にはあると思っています。撮影地:横浜北西線 撮影日:2018年9月6日
※ このウェブサイトでは、写真を展示したギャラリーページも用意してありますが、そちらはLightbox形式で表示していますので、ポータルサイトの画像検索の対象になりにくいようです。そこで、写真が検索の対象になるように、このようなページを設定しています。ご了承ください。なお、ギャラリーよりもこちらの方が、写真点数が多く、解説文が長めになっています。