ZINE(自主制作写真集)制作記 第3回 ZINEの仕様と方向性を決めた。
はじめに
前回の加藤文明社さんとの打ち合わせの後、この企画を実行出来そうな感じになってきたので、大枠から少しずつ具体化させて行く。
現時点で考えているZINEの仕様や内容
体裁
三河さんから提示されたサイズは、242ミリ×172ミリで、横の判型。B5よりもひと回り小さなサイズ。加藤文明社さんの印刷機で刷った時の効率、物としての存在感、写真の見易さ、もらった人が負担を感じずに済む程度の大きさなどを考えた結果だ。ページ数は、本文が30ページ。フルカラー。無線綴じ。無線綴じとは、ノリで製本する方法で、背中が平らになるやつ。
販売はしない
当初は、販売することも考えていたけど、販売する手間とそこから得られる利益など、いろいろな要素を考えた結果、この冊子は配布のみで、販売はしないことにした。もし、欲しい人がいた場合も配布。ただし、刷り部数が少ないので、あまり多くの人には、お渡しできない。超レアアイテム確定だ。
発行の時期について
加藤文明社さんの都合にもよるけど、出来る限り早めに作りたい。思いついたことは、すぐに実行したい性格なんで。また、今のところ、年間4冊を2年間、合計8冊を作る計画にしている。これから新規の取材をしなければいけないテーマもあるので、ちょっと妄想を含んだ計画だけどね。
内容
写真に関しては、1冊ごとにテーマを分けるつもり。あまり詳細に分けると成立しなくなりそうなので、ざっくりとしたテーマ分けになると思う。巻末には、ZINEの制作に関する記事として、印刷の工程や写真データの作り方などを紹介したいと思っている。自分の現像している写真データが、印刷向きなデータなのか、そうじゃないのか不安に思っている人は多いと思うし、これからZINEを作ろうと思っている人にとっては、版下の作り方や製本、紙の違いなんかにも興味があるんじゃないかと思っているから。記事の内容はこれから決めるので、こんなことを知りたいっていうリクエストがあったら教えてほしい。
ZINEの方向性について
今まで作っていた商業印刷の写真集では、写真をできるだけ大きく、かつ、たくさん載せていた。写真の余白は最小限で、1ページに何枚も。文章についても、各写真に解説文を書き、場合によってはインタビュー記事も掲載し、出来る限りの情報を詰め込んでいた。これは、読者に、お得感や資料性の高さを感じてもらって、それを購入につなげたいと考えていたからだ。ドキュメンタリーをテーマに選んで、撮影者の作りたい写真集を作ったら、まず売れない。写真集として売れるジャンルは、だいたい決まっていて、そこからドキュメンタリーは、大きく外れているからだ。ドキュメンタリー写真を、商業印刷として成立させるには、どうすればいいのか?そんなことを考えた結果、お得感と資料性の高さに訴えていたわけだ。意図的にやっていたことだけど、美的センスのいい人にとっては、ちょっと詰め込みすぎでしょっていう感じに受け取られていたと思うし、写真集とは、こうあるべきって人の中には、写真集だとは認めないって人もいたと思う。わかってるんです。僕も。
さて、今までは、こんなことを考えながら写真集を作ってきたけど、今回は、販売しないと割りきったので、かっこよさを重視し、写真をすっきり見せることに軸足を移すことにした。写真をゆったり配置して、文章少なめ。写真を資料として見てもらうのではなくて、鑑賞するものとして見てもらえるようにしたい。写真って、見せ方によって、違うものに見えるから。
最後に
今回は、版下を作るところまでやらなくちゃいけないので、やることがてんこ盛りだ。とりあえず、1冊目の構成まで考えたけど、何冊か作ることになるので、全体の構成も考えなきゃいけない。がんばります!
以上、写真家西澤丞の悪戦苦闘でした!
制作記第2回「ZINEを印刷会社さんと一緒に作ることになった!」は、こちら。
制作記第4回「ロゴや版下を作るよ。」は、こちら。