ZINE(自主制作写真集)制作記 第6回 ZINEの1冊目が完成した!
夏頃にZINEを作ろうかと妄想してから3ヶ月くらい。ようやくZINEの1冊目が完成した。タイトルは「EXPLORER ZINE-01」
やっぱり、こうして形になると、モニターで見ているのとは、全然違う!がんばって良かった!形にしてくれた加藤文明社さんに感謝だ!
ただ、印刷に関しては、今回の少部数印刷で使ったデジタル印刷機JetPress720Sに僕が慣れていないこともあって、課題が見つかった。印刷の質は、次回以降でもっと向上させられると思う。「質の向上」って言っても、おそらく作っている本人にしかわからないレベルだと思うけどね(笑)
新しいことをやると課題が見つかる。課題が見つかったら、解決策を探る。進歩するって、こういうことの繰り返しなんだと思う。
新しいことを始めない限り、課題なんて見つからないし、進歩もない。
ZINEの内容は、こんな感じだよ。取材先は、横浜市資源循環局さんと石塚硝子さん。ページの構成は、横浜市さんのゴミの焼却場から始まって、資源ゴミの分別センターで、ガラスびんやペットボトルが分別されている様子を掲載。そこから石塚硝子さんのガラスびん製造工場に現場が移って、カレットと呼ばれる砕けたガラス片からガラスびんへとリサイクルされている様子を掲載している。本文は、記事のページ(2ページ)を含めて30ページ。ここに掲載しているのは、その一部だ。
制作途中の記事でも書いたけど、写真集を売るために必要だった部品を外したので、ずいぶん身軽でスッキリした内容になった。ストーリーを想像できるような構成(写真の順番)だけは維持して、説明のための写真は無し。詰め込み気味のデザインをやめて、1ページにつき写真を1枚。文章についても各写真に対する説明は無し。各取材先について伝えたいことだけを書いた。写真を、情報としてではなく、鑑賞するものとして見ていただきたかったから、余分なものは、全部捨てた。写真って、見せ方によって色々な用途に使えるんだよってことを、このZINEを通して提案できればいいかなと思っている。
さて、久しぶりに印刷物を作ってみて、改めて写真を編集する作業って重要なんだなと思った。バラバラで見ている写真と、きちんと編集された写真とでは、見え方が全然違う。もちろん、モニターで見ているのと、本になっているのとでも、全然違う。やっぱり、写真集っていいなって(笑)あと、意外だったのは、小さなサイズでも成立しちゃうってこと。今まで作っていた写真集と比べるとかなり小さいんだけど、サイズは気にならなかった。これは、不思議な感じがした。でっかいの、大好きなんだけどね。
以上、写真家西澤丞の悪戦苦闘でした!
制作記第5回「印刷機を使って試作品を作った!」は、こちら。