写真の貸出。写真は、使ってもらってなんぼ。

写真家西澤丞は、写真の貸し出しも行っています。先日は、作業服メーカーである自重堂様のカタログにおいて、私の写真をイメージ写真として使っていただきました。せっかくの機会ですので、写真を貸し出す時のことを色々書いてみようと思います。

貸出までの流れ

貸出までの流れは、概ね以下の通りです。ただ、案件ごとに順番が違うこともありますし、途中で高解像度のデータをお送りして画質などを確認していただく場合もあります。

・お問い合わせをいただく
・使用目的や条件の確認
・取材先への確認
・場合によっては、西澤からの提案
・写真の確定
・高解像度データの送付
・必要であれば、色見本の作成
・請求

「取材先への確認」について

この工程があるのは、私が第三者(取材先以外の人)に写真を提供する場合は、取材先に承諾を得てから提供するようにしているからです。使用意図によっては、取材先が使ってほしくないと判断する場合もありますし、撮影地としてのクレジット記載の有無など、案件によって、または取材先によって条件が異なるからです。しばらく連絡をとっていない取材先の場合、名称が変わっていることもありますから、必須の作業です。

西澤からの提案について

全ての写真にサムネールを用意していますので、「こんな感じの写真、ある?」と言っていただければ、ご要望に沿ったものを探してお送りします。写真のデータは、重いものですから、サムネールである程度絞り込んでいただいてから高解像度のデータをお送りするようにしています。

色見本について

写真を現像する際には、EIZO株式会社製のモニターをキャリブレーションし、外光が入らないようにした上で色評価蛍光灯を使って作業していますので、データ自体が大きくズレることはありません。実際、印刷会社さんが「とりあえず、そのまま出しました。」と言う初校でも、一般の人が見たら問題のない印刷だと思います。ただ、細かな部分は、どうしてもズレてしまうことがありますので、案件によっては色見本を作ります。

料金について

写真の使用料は、レンタル写真を扱っている会社の料金と大差無い料金を設定しています。媒体によっては、規定の料金を設定している場合もありますので、できる限り柔軟に対応させていただきます。ただし、無償での貸出は行いません。

写真は、使ってもらってなんぼ。

写真家さんによっては、トリミング禁止だったり、写真の上に文字を置くことを嫌がる方もいらっしゃるようですが、私は、仕上がりがカッコ良ければ、大体のことはOKです。自分自身がデザインを勉強していた経験があるせいか、写真を、写真単体で考える場合とデザインの構成要素として考える場合とで、切り替えて考えているようです。よって、写真がデザインの一部となっているような場合は、柔軟に対応させていただいています。今回の例では、表紙のカットを、デザイナーさんが「秋冬」を意識して暖色系に調整してくださっています。デザイナーさんが、きちんと意図を説明してくださいましたので、まったく問題ありません。写真は、使ってもらってなんぼです。

以上、写真家西澤の悪戦苦闘でした!

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