電力設備の写真を解説文とともに紹介します。
発電所や変電所、送電線など、電力供給に関わる設備の写真を掲載しています。
自分が使っている電力は、どこから来ているのか?そんな疑問を持ったことから電力供給に関わる設備と、そこで働く人を撮影するようになりました。発電所などでは、完成してしまうと、どのような仕組みになっているのかわからない部分がありますので、建設中や点検中の写真もたくさん撮影しています。
2005年に撮影した福島第二原子力発電所の炉心です。青く澄んだ水の底には、燃料棒がいくつか見えています。これを撮影している時には、東日本大震災後に福島第一原子力発電所の廃炉作業を撮影することになるとは、想像もしていませんでした。 撮影地:福島第二原子力発電所
送電用鉄塔の建設の様子です。作業員さんは、安全帯(命綱)を二つ使いながら上まで登って行きます。自分も登ってみましたが、上まで行くとかなり疲れます。鉄塔の中央部分には、クレーンを支える柱が通っています。 撮影地:西上武幹線
鉄塔の建設作業を間近で撮影したくて、私も鉄塔に登らせてもらって撮影しました。撮影時には、両足がギリギリ乗る程度の狭い足場の上で、両手を鉄塔から離さなければいけませんので、安全帯(命綱)を二重にかけているとはいえ、かなりドキドキしました。風の吹いていない日でよかった。 撮影地:西上武幹線
揚水式水力発電所の水車です。揚水式水力発電所とは、発電で使った水を下のダムに溜めておき、電力に余裕のある時にポンプで上のダムへ汲み上げて再利用する方式の発電所です。この水車は、新規に設置しているところを撮影しましたので、とてもきれいな状態です。 撮影地:葛野川発電所
水力発電所のダムの内部で行われていた点検パトロールに同行して撮影した写真です。定期的に漏水などのチェックをしているそうです。 撮影地:葛野川発電所
変電所内で撮影した写真です。アームのようなものは、回路を切断するための装置で、写真は、回路が切断されている状態になっています。変電所は、割と身近な設備で、車などで移動している時に見る機会もあるのですが、なかなか中に入る機会がありませんでしたのでずっと気になっていました。 撮影地:新岡部変電所
変電所の夜景です。この時は、発売前のレンズのサンプル写真を撮るために訪問しました。シフトレンズという建物などを平行に撮る際に使うレンズのサンプルですので、柱などがビシッと平行に写っています。 撮影地:新岡部変電所
火力発電所です。塔のように見えているのは煙突で、右手前に見えているのは、排熱回収ボイラです。排熱回収ボイラとは、発電で使った燃焼ガスのエネルギーを回収して再利用するための装置です。タービンを回した後の燃焼ガスを使って、水を高温の水蒸気にして、もう一度タービンを回す仕組みで、コンバインドサイクル発電と呼ばれています。 撮影地:川崎火力発電所
LNG(液化天然ガス)を燃料に使う発電所で、ガスタービンエンジンの交換作業が行われていました。このような撮影では、作業員さんのポーズが重要ですが、こちらから指示を出してしまっては、ぎこちない動きになってしまいますので、いいポーズになってくれることを祈りながら、カメラを構えたままずっと待ちます。この時は、カメラを三脚に固定できない状況でしたので、構図を維持したままカメラを構え続けるのが、とても大変でした。 撮影地:横浜火力発電所
上の写真と作業の順番が前後しますが、先ほどの作業員さんが乗っていたカバーの下には、このようなタービンブレードがたくさんついたシャフトが入っています。燃焼ガスをこのタービンブレードに吹き付けてシャフトを回し、そのシャフトの先に接続されている発電機を回します。画面の奥の方に写っている赤茶色で塗装されている部分は、水蒸気でタービンを回す蒸気タービンが収められています。さらに奥にテントのようなものがありますが、その下で発電機が組み付けられています。 撮影地:横浜火力発電所
ガスタービンの普段の状態です。火力発電所に見学に行くと、大体、このようなかまぼこ状のカバーが並んでいる部屋に通され、「これが、ガスタービンエンジンです。」と説明されますが、それでは、仕組みがよくわかりませんので、どうしても建設中や点検中を撮りたくなってしまうのです。 撮影地:鹿島火力発電所
火力発電所内にあった配管です。パイプは好きな被写体ですので、よく撮るのですが、このようなものを撮っている時は、案内してくださる人たちの視線が気になります。私が写真を撮っている時は、7、8人の人が私の後ろで撮影を見守っていることもあって、多くの人は「あいつ、何撮ってんだ?」って思ってるでしょうから。 撮影地:鹿島火力発電所
石炭火力発電所の石炭ヤードです。写真に写っている機械で石炭をすくい取った後、ベルトコンベアで発電所内まで運びます。撮影地:日立那珂火力発電所
私は、電力以外にも様々な現場に行きますが、その多くは、自分の暮らしを支えてくれている現場です。多くの現場に行けば行くほど、テレビや新聞で取り扱われるニュースの多くが、人ごとではなくなってしまいます。ここに掲載した写真のような電力供給の現場を撮影していると、これからの日本の電源構成やエネルギーについて、考えないわけにはゆきません。
※ このウェブサイトでは、写真を展示したギャラリーページも用意してありますが、そちらはLightbox形式で表示していますので、ポータルサイトの画像検索の対象にはなりません。そこで、写真が検索の対象になるように、このようなページを設定させていただきました。ご了承ください。なお、ギャラリーよりもこちらの方が、写真点数が多く、解説文が長めになっています。