自衛隊を取材する理由

最近、自衛隊を取材することが多いので、なぜ取材しているか文章にまとめてみた。ただ、文章を僕が運営しているウェブサイト「Workers in Japan」にアップしてしまったので、こちらでは、それの引用という形で掲載するよ。同じ文章を別々のサイトに載せるとサイトの評価が下がるって話だからね。
僕は、今まで、この国が存続するための重要な仕事として、「資源」「エネルギー」「科学」「産業」などテーマに取材をしてきた。ここ数年「防衛」を取材しているのも、国の存続に関わる仕事だと思っているからだ。ただ、テーマがテーマだけに、もう少し詳しく僕の考えていることを書いておこうと思う。
まず、個人的な意見としては、自衛のために活動する自衛隊の存在には賛成だ。国連常任理事国のような大きな国が、小さな国を武力によって侵略することが許されている状況下において、抵抗する手段を何も持たないのは、国の存続に関わると思うからだ。侵略された国の住民が拷問や虐殺を受けていることを思うと、侵略に対する備えを放棄するのは難しい。もちろん、外交などの話し合いにより回避できるのであれば、それに越したことはない。ただ、現在進行中の他国の戦争を見る限り、外交で解決できることには限りがあると思わざるを得ない。
また、取材においては、自衛隊が普段どのような活動をしているか?どんな人たちが働いていて、何を考えているのか?僕のように周囲に自衛隊の関係者がいない人にとっては、全くわからないことなので、それらの疑問を解消できるような取材を心がけている。装備品についても興味の対象ではあるが、それが主ではない。
このように考えて取材をしているが、気になっていることが三つある。
・「自衛」の範囲について
同盟国が国際ルールを守っていれば、問題ないのかもしれないが、そうでない場合は、「同盟国への攻撃も日本への攻撃とみなす」という集団自衛権の解釈の仕方が気になってくる。同盟国が、どこかの国に先制攻撃をし、それに反撃された場合はどうするのだろう。
・食料とエネルギーについて
「防衛」というと武力について話されることが多い。しかし、実際に有事となれば、民間の海上輸送は全て停止すると想像されるので、食料やエネルギーの調達だって大きな問題だ。現状では、食料の自給率が「カロリーベース」で38%、エネルギーの自給率は13、3%しかない。防衛について考えるのであれば、食料やエネルギーについても考える必要があると思っている。
注)数字は、農林水産省と経済産業省のウェブサイトより
・予算の配分について
財務省のウェブサイトによると、2025年度の国家予算は、115兆円。そのうち防衛費は8.6兆円ほど、教育や科学技術の発展に関する予算「文教及び科学振興費」は5.5兆円ほどだ。未来への投資に比べ、防衛費がかなり多いのが気になる。また、現場に行くと、自衛隊員の待遇が良くない状況を見聞きする。装備品との配分が正しいのか、どうか。気になることは多い。
いずれにしても、全ての問題は、主権者である国民が決めることなので、みんなが良い方向を選択してくれることを願うばかりだ。僕の活動は、判断材料を提供することであり、興味を持ってもらうためのきっかけづくりにすぎないと考えている。
ということで、これからも自衛隊の各幕僚監部か許可が降りれば取材をしたいと思ってる。まあ、フリーランスだとなかなか難しんだけどね。

