ハセガワのA-10(プラモデル)が完成したので、撮影セットを組んで撮ってみました。

ハセガワA-10の製作

 A-10は、「トランスフォーマー」や「ターミネーター4」なども映画に出てきますし、私好みの変わった形ですので、以前から作ってみたいと思っていた飛行機です。A-10のキットは、各社から出ているのですが、思い立った時に模型店にあったハセガワ製を手に取りました。作りたくなった時に作るのが、一番楽しいので。さて、このハセガワのキットは、ものすごく古いキットを改修して販売しているもののようで、機体の筋彫りは、ほとんどが凸モールドです。凸モールドのキットを作ったのは、中学生以来だと思います。組み立てに関しては、完全に素組です。塗装は筆で行なっていますが、マーキングはデカール(水シール)を使っています。なお、塗装する時は、薄いグレーで成形された部品にそのまま塗装をすると仕上がりが軽い感じになってしまいますので、下地として黒を適当に(ムラムラに)塗った後で本塗装をしています。

 古いキットだけに、部品の組み付けは、パチピタとはいかず、接着する前に念入りに仮組をし、合わない部分を削っておく必要がありました。特にエンジンポッドと機体、翼と機体下面、機首の機体下面の部品は、出来る限り段差のない状態にしてから、接着しないといけません。そこまでやっても少しの段差と隙間ができますので、タミヤパテを使って埋めてあります。タミヤパテを削る時に凸モールドも消えてしまいますが、再生させる腕はありませんので、そのままにしてあります。完成した時にどうなるのか不安でしたが、個人的には特に気になりませんでした。

プラモデルの撮影について

撮影のためのセッティング

 撮影のセット自体は、先日書いたバルキリーガウォークの記事と同じで、上の写真のようなセットです。ただ、今回は、脚部が翼の陰に隠れてほとんど見えませんので、サイドの照明は使わず、上からの一灯のみで行いました。

一灯だけでもこんな感じに写すことができます。今回の撮影のポイントは、前面キヤノピー(平面部分)の写り込みのコントロールです。

 具体的には、上の写真のように撮影しています。被写体となる模型の上全体を覆っているのは、トレーシングペーパーのような半透明の幕です。その幕の上には、背景にグラデーション(影)をつけるための黒紙とキャノピーに半透明幕が写り込むのをカットするための黒紙を載せています。また、模型の手前には、機首部分が黒くなりすぎないように上からの光を反射させるためのレフ板を置いてあります。このレフ板は、あまり効かせすぎると安っぽい感じになってしまいますから、効果の具合を見ながら角度や大きさを調整します。商品カタログとしての写真であれば、もっと明るくする必要があると思いますが、今回は、カッコよく見せることが目的ですので、あまり明るくならないようにしています。背景のグラデーションは、写真に奥行きと重厚感を与える目的でつけています。

 キャノピーの写り込みを気にしないと、このような写真になります。まあ、これでも、いいと言えばいいんですが、前面キャノピーの平面部分が、白っぽくなってしまっていて、パキッとした感じになっていません。キヤノピーは、一番目の行くところなのに、これでは、写真の印象が弱くなってしまいます。人を写す時でも目にキャッチライトを入れると生き生きしてくるように、目立たせたいところのコントラストには、こだわる必要があるでしょう。写真の善し悪しは、細かなことをたくさん積み上げた結果なんです。

 正面からの写真です。この写真もキャノピーの写り込みを無くしています。そして、ここからライトの位置を後ろにずらし、グラデーション用の黒紙を外すと下の写真のようになります。

 ライトをちょっと動かしただけで全然違う写真になります。屋外の撮影では、光をコントロール出来ませんが、このように自分で光をコントロール出来るようになると屋外の撮影でも光を見つけるのに役立つと思います。

最後に

 実は、完成したプラモデル自体は、実物をお見せできるような仕上がりではありません。ただ、写真をきちんと撮ると、それなりのものに見えてきます。きれいに作るのも大事ですが、見せ方も大事です。特にウェブサイトやSNSなどでは、写真で見せることになりますから、撮影の善し悪しはとても重要なのです。

 以上、写真家西澤丞の悪戦苦闘でした!