写真家のSEO対策。存在を知ってもらうための最重要課題。

 半年ほど前に写真家西澤丞のウェブサイトは、リニューアルしました。サイトをリニューアルしたからには、多くの人に写真を見てもらいたいし、新規のお客様も獲得したい。そのためには、まず検索されること。そして検索の上位に表示されることが必要です。

 ですが、さすがに「写真家」だけのキーワードで、ポータルサイトの1ページ目に出てくるのは難しいと思い、「写真家+〇〇」とか「撮影+〇〇」などのキーワードで、上位に出てくることを目標にしてみました。これを書いている時点では、いくつかの組み合わせでグーグル検索の1ページ目に出てくるようです。そこで、今日は、この半年の試行錯誤を書いてみたいと思います。

ブラウザーの設定

 ウェブサイトを見ていると、自分が過去にアクセスしたウェブサイトの広告なんかが、表示されていますよね。これは、履歴をもとにブラウザーやポータルサイトが使用者の好みを予想して表示をしているのです。検索結果にも反映されていますから、狙ったキーワードでの検索順位を調べようと思っても、推測で勝手に上位表示されてしまう可能性があります。「わーい。1ページ目に表示された!」なんて喜んでいても、自分のパソコン上だけかもしれないのです。ですから、これを公平な状態で見られるようにしなければいけません。自分はMacを使っているので、ブラウザーはSafariです。Safariであれば、「ファイル」→「新規プライベートウィンドウ」というのを選ぶと、検索用のダイアログ(上部に表示されるやつ)がグレーになったウィンドウが出てきますから、それを使うと偏っていない検索結果が表示されます。まずは、ここからスタートです。

画像は認識されないと知る

 私は、写真家ですので、写真を見てほしいんです。でも、画像をいっぱい並べたページを作っても検索には出てきません。画像をテーマごとに並べると、その画像のファイル名に共通の文言が入ることが多いと思いますが、同じ文言が1ページに何回も出てくると不自然なサイトだと認識されてしまって、ペナルティーを課せられ、上位に表示されなくなってしまうようなのです。
 また、写真を見てほしいので、「画像検索」でも出てきてほしいのですが、単に写真を並べただけでは、そちらにも出てきません。検索サイト側では、画像に何が写っているのか認識できないからです。また、写真がたくさん並んでいるサイトの場合、閲覧者の立場に立てば、1枚クリックして拡大表示された後は、どんどん写真を送って行くような表示の方法、いわゆる「Lightbox」的なものの方が見やすいです。でも、その「Lightbox」的なものでは、写真に解説文を書いても、あまり検索結果には反映されません。画像のファイル名を変えたり、画像が表示されなかった場合に出す文面(alt属性)を変えて試してみましたが、あまり効果がありませんでした。全く反映されないわけではありませんし、テーマにもよるようですが、がんばっても驚くほど検索結果には反映されませんでした(涙)

写真を見てもらいたい場合でも文章が必要

 写真を見てもらうのに、1枚ずつ閉じたり開いたりするようなサイトでは、あまりにもめんどくさい。でも検索には掛かってほしい。そうした場合、写真を並べるページは、写真を見てもらう場所として割り切り、検索してもらうには、それとは別に文章を書かなければいけないようです。昔は、外部からのリンクが多ければ、それでサイトの価値が決まっていたので、ウェブサイトでのアクションはそれほど重要ではありませんでした。撮影などの通常の写真家の活動をしていれば、自然と外部のリンクが増えてゆき、アクセス数も自然に伸びていったからです。でも、今は、違います。インターネット上で舞台に上がるには、インターネット上で活動をしなければいけないのです。写真の良し悪しは、あんまり重要じゃないんです。情報としてどれぐらいの価値があるのか、それが、ウェブサイトとしての価値になっているのです。まあ、サイトを運営している人が、すでに有名とかであれば、話は違うと思いますけど。

検索結果に反映されるのには時間がかかる

 メディアなど、すでにアクセス数が多いサイトであれば、何かをアップすれば、すぐにウェブ上に反映されます。グーグルなどのポータルサイトが、ウェブサイトを見回りに来る間隔が短いからです。しかし、自分のように元々のアクセス数が少ない場合は、何かをアップしても認識されるまでに3日くらいかかるようですし、検索の順位が上がるのにも時間がかかります。冒頭で、いくつかのキーワードの組み合わせで上位に表示されるようになってきたと書きましたが、アップしてから二ヶ月くらい掛かっているようです。つまり、いくらウェブサイトを作っても、検索に出てこないからと言ってすぐに諦めてしまうと、意味がないということです。

最後に

 ウェブサイトを作るのも素人ですし、SEO対策なんて、ますますもって素人です。それでも、存在を知ってもらわない限り、いい写真を撮っていても何も無いのと同じですから、ちょっとずつでもがんばってゆこうと思います。

以上、写真家 西澤丞の悪戦苦闘でした。