開通直前の横浜北西線を撮影して来ました

来たる2020年3月22日(日)の16時に開通する予定の高速道路、横浜北西線の開通直前の様子を撮影して来ました。どんな道路かというと、2017年に開通した横浜北線と接続することにより、横浜港方面と東名高速道路を結ぶ役割を果たすことになる高速道路です。

この道路の建設中は、撮影だけでなく、見学会に講師として参加させていただいたり、フォトコンの審査委員をやらせていただいたりしましたので、関わりが深く、無事に完成してうれしい反面、もう撮影にお邪魔することがないかと思うと寂しい気もしています。

さて、前置きが長くなってしまいました。現場の写真をご覧いただきましょう。

上の写真は、北西線の南側にある横浜港北ジャンクションから地下トンネルへと入ってゆく部分です。トンネルの入り口ということもあり、ここは照明がたくさん付いています。

隣のトンネルに移動して、車の進行方向とは逆方向にカメラを向けてみました。この場所の工事中は、下の写真のようになっていましたから、建設中と完成した道路とでは、全く印象が異なります。撮影をしていても「あれが、こうなっちゃうんだ!」と驚くことしばしです。

ちなみに、この場所に最初にお邪魔した時(2016年)は、以下のような状態でした。

さて、シールドマシンで掘ったトンネルは円形ですので、道路の下にも空間があります。そこは、どうなっているかというと、下の写真のような避難通路になっています。

ベンチが置いてあるのは、足の不自由な方がいらっしゃった場合に、緊急車両が到着するまでの間、その場で待機していただくためのものです。また、道路からこの場所に降りてくるには、下の写真にある滑り台を使います。

この滑り台は、50mから250m間隔で設置されています。普段は扉で覆われていて、そばにあるボタンを押すと、扉が開くようになっています。ボタンは、大きな緑色のボタンで、見つけやすくなっています。

道路の雰囲気は、こんな感じです。道路の脇にある赤と銀の箱は、初期消火に使うための消火器と泡消火栓を収めたもので、50mくらいの間隔で用意されてます。消火用の設備は、これ以外にも、火災を見つけるセンサーやカメラ、スプリンクラーが設置されています。

こちらは、東名高速道路が近くなったことを知らせる看板です。電飾看板を写すために暗めに撮影していますが、実際は、もっと明るい感じの道路です。

画面の奥がトンネルの出口です。横浜北西線に与えられた路線番号は、「K7」です。Kは、神奈川のKです。横浜北西線とつながる横浜北線も同じ「K7」になっています。

以上で、開通直前のレポートは、終わりです。

この道路の建設の様子は、このサイト内の写真ギャラリー「YOKOHAMA NORTHWEST LINE AND NORTH LINE」に掲載していますので、よろしければ、ご覧ください。

道路に限らずインフラ全般は、一般の人が建設の様子を見る機会など、まずありませんから、完成後にインフラを使う機会があっても、あたかも最初からそこに存在したかのような印象となってしまいます。しかし、それでは自分たちの暮らしが、誰の努力によって支えられているのか、知るきっかけさえ無くなってしまいますから、私は様々な現場の建設風景を撮影しています。写真を通して、暮らしを支えてくれているインフラや、それにたずさわっている人たちに、もっと注目が集まるといいなあと思っています。

以上、写真家西澤の悪戦苦闘でした!